歯周病と低体重児出産

近年、歯周病と全身疾患との関係が報告される中で、歯周病と早産・低体重児出産の関係も報告されるようになってきた。

分娩を引き起こす物質は炎症性物質であることが分かっていて、歯周病も細菌に感染し口腔内局所で炎症が起こる病気であり、口腔内局所で産生された炎症性物質が直接または間接的に産科器官に作用して早産が発生するのではと考えられている。

ではその理論にどの程度の信憑性があるのだろうか?

さまざまな研究が行われているが、関連性があると結論付けられたものが多い一方で、関係がないと発表されているものも多い。

歯周病と早産・低体重児出産が関係していると言われるようになった背景に、元来、早産・低体重児出産などのリスクとして考えられてきた喫煙、アルコール、ドラッグ、人種、早産の既往などを持たない妊婦さんにも早産や低体重児出産が存在することから、新たなリスクとして歯周病が注目されるようになってきたのである。

厚生労働省の平成17年度歯科疾患実態調査結果によると、妊娠可能年齢の女性の7~8割が歯周病であり、その内、10~20%は重度の歯周病に罹患していると言われている。実際に歯周病のコントロールが出来ていない妊婦さんは、早産や低体重児出産が多かったというデータもある。

歯周病との関連性を確かにするデータはまだ出ていないが、さまざまな研究から早産・低体重児出産のリスクの1つであることは間違いないようである。

また、口腔内環境の全身に対する影響に関する情報を広めておくことは、妊婦さんの口腔内についての意識の向上や口腔内状況の改善につながると思われ、さらには出産に良い効果を及ぼす可能性もあるかもしれません。妊娠期をきっかけに、妊婦さん自身の歯周病予防だけでなく全身の健康維持にも役立つと考えられます。

昭和区は名古屋市の中でも人口が少ない地域なのですが、御器所に限って言えばここ最近本当に若いヒトを中心に人口が増えてきていると思われます。若い妊婦さんやお母さんにお口に関する正しい情報を発信できたらと考えています。

名古屋市昭和区御器所の歯周病治療・予防歯科治療専門サイトです。

Be Sociable, Share!

コメントは停止中です。

このページの先頭へ