歯周病とCOPD(慢性閉塞性肺疾患)
歯周病原菌をはじめとする口腔内細菌が肺炎を起こす、誤嚥性肺炎は、特にお年寄りの方の間ではよく話題となっていました。最近では、歯周病原菌がCOPDと関係しているのではと考えるようにもなってきているようです。
COPDはタバコ病といわれており、原因の大半が喫煙です。タバコなどの刺激で気管支に炎症がおこり、それが肺に達して肺胞が破壊されてしまうのです。呼吸がしにくく、喫煙開始年齢が早いほど、またタバコの本数が多いほどなりやすいといわれています。タバコと歯周病原菌がともにCOPDの原因となるのでしょうか?
COPDと歯周病の疫学が似ていることから研究が進められているそうです。確たるエビデンスがまだなく、研究にも矛盾していることもあるようですが、歯周病がCOPDの独立リスク因子であることは考えられるようです。今後の研究に期待したいですね。