歯周病治療の将来像かもしれません(^v^)
東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科の高柳広 教授と林幹人 研究員らの研究グループは、Semaphorin 3A(Sema3A)という骨の増殖を促進するのと同時に、骨の吸収を抑制するたんぱく質を発見したそうです。
現在は骨の増殖を促進させる薬はなく、骨粗しょう症などで利用されている薬はビスフォスフォネ-トなどの骨の吸収を抑制するお薬ですが、生体では吸収した骨と同等量の骨を造成する共役機構(カップリング機構)を有しているため、吸収を抑制すると、同時に増殖も抑制してしまうのです。そのなめ、骨はいつまでもぜい弱なままであるという問題がありました。
今回発見されたタンパク質は吸収を抑制するのと同時に、増殖を促進させる特殊なタンパクです。現在は動物実験ですが、人に応用できれば骨粗しょう症治療の根本的な問題が解決されるかもしれません。
また、今回は骨粗しょう症を対象にした研究でしたが、歯周病と骨粗しょう症の骨が吸収されるメカニズムは同じなので、将来的には歯周病治療にも応用されるのではと期待しています。