妊婦歯科治療の重要性①

ごきそ歯科医院オフィシャルサイトでも「歯周病と全身疾患」として多くの慢性疾患と歯周病の関連性を書いてきました。今回はその中でも、特に閲覧率の高かった妊婦さんと歯科疾患に関する記事を書いてみようと思います。



昔は妊娠すると母体のカルシウムが胎児に移行することから母親の歯が弱くなると言われてきました。しかし、これは迷信です。女性の一生の中で思春期や妊娠期、更年期といった時期は、ホルモンのバランスが大きく変化し口腔内の疾患が発症しやすくなるのが理由です。歯科への不安や胎児への影響を心配し、歯科医療を避けるのではなく、妊娠中だからこそ歯科を受診し、お口の中の状況に応じた口腔ケア、歯磨き指導を受けてください(^v^)。



近年では、歯周病と全身疾患が注目されています。その中で、歯周病が早産・低体重児出産に関与しているという報告もあります。実際に妊婦さんの歯周病を改善することによって早産や低体重児出産のリスクを軽減できるという報告をしている論文もあります。


Lopes NJ.et al

Periodontal therapy may reduce the risk of pretern low birth weight in women with periodontal disease:a randomized controlled trial.

J Periodontol.2002;73:911-924

お口は体の入口です。その入口が歯周病原菌や虫歯菌で重度に感染していたら、体にとって有益なことがないことは明らかです。妊娠期をスタートに習慣を変え、積極的な予防歯科治療を実践できると、お母さんの歯科疾患の予防のみならず、元気な赤ちゃんの出産と、その子の将来的な歯科疾患の予防にもつながると思われます。

ごきそ歯科医院の歯周病と全身疾患に関する記事はこちらからどうぞ。

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