高齢者の方々のカンジダ症
3月から荒畑にあります介護施設に訪問診療に行っておりますが、カンジダ症でお困りの方が多いようです。カンジダは健常人の約30%に非病原菌として存在しています。全身的な要因として、抗生物質の長期投与、副腎皮質ホルモン療法、糖尿病、放射線治療中などで、免疫力が下がると日和見感染いたします。
使っているお薬や療法を停止することができる場合はいいのですが、なかなかそれが難しい場合は抗真菌薬の入ったうがい薬などで対応していくことが一般的です。
また、口腔内清掃が不十分であったり、口腔乾燥で唾液による自浄作用が無くなると発症しやすくなります。このような時は日々の口腔ケアを行い、できるだけ水分補給などでお口を潤すことが必要です。